ドラゴンズリーチ
モニカ「只今戻りました、首長」
ミラ「ただいまー!」
バルグルーフ首長「二人とも、よくぞ無事で。首を長くして待っていたぞ。首長だけにな、ハハハ」
プロベンタス「…ゴホン!」
プロベンタス「両名とも、まずは報告してもらおうか」
バルグルーフ首長「では聞こう。いい結果を期待しているぞ」
モニカ「もちろん良い知らせよ、首長。アイアンハンド団は壊滅。今はカイウス指揮官が後処理をしてくれているところです」
バルグルーフ首長「本当か?それは素晴らしい!」
バルグルーフ首長「これで街の東部の脅威は去り、市民の安全は取り戻されたという訳だ」
バルグルーフ首長「それにしても、衛兵隊にもできなかったことをたった二人で成し遂げてしまうとはな。大したものだ」
ミラ「いやーなんか照れるやん?でも、ウチらの力だけやないんよ?手を貸してくれた仲間がおってん」
バルグルーフ首長「ほう、助っ人がいたのか?まあそれでも充分凄い話だが。ところで、その者は今どこに?」
モニカ「それが、ここに来る前に別れてしまって…」
バルグルーフ首長「そうなのか?こちらとしてはその助っ人にも是非、礼をしたいところだったんだが…。残念だな」
ミラ「…ホンマね」
バルグルーフ首長「まあ、仕方ない。ならばその者の名前だけでも聞いておこうか」
モニカ「サンドラ。サンドラ・サニーハンドです。」
バルグルーフ首長「サニーハンド…覚えておこう。太陽の手にかかり、冷たい鋼鉄も溶けてしまったということか。面白いな」
ミラ「…?何かよーわからへんけど…」
モニカ「…ところで、首長。残るもう一つの仕事についてなんですが…」
バルグルーフ首長「ああそうだ。覚えていてくれたか。まあ、この仕事は先の仕事に比べれば楽なものだ」
バルグルーフ首長「プロベンタス、早速詳細を…と言いたいところだが」
ミラ「言いたいところやけど?」
バルグルーフ首長「二人とも、今日はもう休め。さぞかし疲れたろう?この続きは、また明日話すとしよう」
バルグルーフ首長「プロベンタス、二人に今夜分の宿代を渡してやれ」
プロベンタス「ははっ。…ほら、200ゴールドだ。バナード・メアで一番いい部屋でも借りると良い」
モニカ「え…こんなに…?でも…いいんですか?」
バルグルーフ首長「気にするな。市民権どうこうの話とは別で、アイアンハンド団を倒してくれた事への私個人からのお礼とでも思ってくれ」
ミラ「わーホンマ?首長太っ腹!あんがとー!」
モニカ「それではご厚意に甘えて…。有り難く頂きます。首長」
バルグルーフ首長「うむ。ではまた明日」
ミラ「やったやんお姉!この間の仕事と同じ報酬貰えたやん!」
モニカ「この報酬は嬉しい誤算だったわね…。さて、このお金、どうしようかしら?」
ミラ「半分はサンちゃん用にとっとこ!もう半分はウチら用!んでウチら用のを更に半分こして、」
???「ドラゴンの出自について…交尾や繁殖もしない…」ブツブツ
ミラ「んで、酔いどれハンツマンでエルリンのおっちゃんらとパーッと…」
モニカ「…待って、ミラ!」
ミラ「ほえ?」
ミラ「あっ!」
???「ドラゴンの最も恐ろしい…?えっ?」
どーーーん!!
ミラ「あたたたた…」
???「あぅ…」
モニカ「あっちゃー…。…ミラ、大丈夫?」
ミラ「…うん、ウチはなんともないけど…」
ミラ「…ほらねーちゃん、立てる?」
???「…ん…ありがとう」
ミラ「大丈夫?どこか怪我してへん?」
???「…大丈夫。それより、ごめんなさい。つい読書に夢中になって…」
???「あれだけ先生に本を読みながら歩き回るなって言われてたのに…」
ミラ「ええよええよ!こっちこそごめんな?ウチもお姉と話すのに気取られとったそ」
モニカ「妹が失礼したわね…。本当に怪我はない?」
ノーラ「大丈夫、どこも痛くない…。こちらこそ、失礼しました」
ミラ「んじゃ今回はお互い様ってことで。これからは気付けてこー!」
モニカ「それじゃ、行きましょうか、ミラ」
ミラ「あいよ!ほなねーちゃん、バイバイなー!」
???「…元気な子…」
???「…少し、羨ましい」
ミラ「ちょいとトラブルもあったけど…ほいじゃ今から、レッツ酔いどれハンツマーン!」
モニカ「昼間っから飲み過ぎないようにね?明日の仕事が待ってるんだから」
ミラ「わかっとーわかっとー!おっちゃんらに今回の武勇伝ちゃんと話さなあかんしな!程々にしとく!」
モニカ「そう言っていつもベロンベロンになるんだから…今回ばかりは気をつけなさいよ」
ミラ「わかっとーわかっとー!ほな行くで―!」
モニカ「…わかってなさそうねこれは…」
新たな出会いの予感?
To be continued...
コメント
コメント一覧 (1)